中山道の旅

17:塩尻宿

(昔話集)・・長野県の昔話

     ・・塩尻の伝説と民話



塩尻宿・・JR中央線/塩尻駅

 


〜下諏訪駅・・塩尻峠(1012m)・・塩尻宿・・塩尻駅〜


  2泊目は諏訪大社秋宮近く宿で休んで、これから標高差250m、海抜1012mの塩尻峠を越えて、塩尻宿に足を進める。

 

 諏訪宿からは国道の狭い歩道部分を歩いたり、中山道の名残がある所だったり、足元の道標が誘導してくれた。時には塀の隙間の狭い路地が中山道だったり、橋が無くなり迂回路を回ったりした。

 

 塩尻峠の入り口は道路工事中だ。これからいよいよ峠の坂道にさしかかる。

振り返ると、諏訪湖とその向こうに八ヶ岳と富士山が見えた。

 

 頂上近くで外人グループに会ったり、仲良し夫婦が花をくれた人を探したり、ランニングしていた人もいた。頂上には展望台がある公園になっている。

 

 峠の下りは今までの上り坂とは違って太陽サンサンの西に向かう街道になった。

町並みが見えだし、遠くの山が近づいてきた。コスモスの花が秋を告げていた。

 

 長野自動車道を越す陸橋近くで停車中の運転手に尋ねたり、やっと見つかった人にもここは中山道ですか?と確かめたのだ。車が来た。先ほどの運転手だ。あの山は乗鞍でなくて穂高連峰だよと話してくれた。

 

 地元の人に塩尻駅どこですか、尋ねると少し行くと信号があってそれを左に曲がり、次の信号を右に行けば駅ですよ。意外と近そうだが。

 

 正面の道が何となく中山道の雰囲気があり、そこも二手に分かれていて広い道を選んだ。

前から中山道歩きと思われる荷物を背負って、片手にガイドブックを携えて人が来た。頭は白髪、見事な日焼け、10kgは越えていそうなザック、あれれ長靴を履いているよ?

 

 中山道歩きですか。とたずねるとちょっとばかり話が聞けた。

京都から中山道を行き、東京に着いたら東海道を帰える予定だとか。どうも台風が早く来そうなので心配していた。この人はただ中山道を歩いたのでなく、途中に登山までしていた。そしてケーブルカーに乗り遅れて野宿をしたらしい。

 

 中山道歩きにはすごい人がいるようだ。

 

 塩尻市内に入ったが駅が見つからない。コンビニで尋ねると5分ほど先ですよ。と教えてくれたが車での話で、歩くと30分はかかってしまった。

2012/9/29



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