中山道の旅

28:中津川宿・大井宿


(昔話集)・・中津川のむかし話



中津川宿・・JR中央線/中津川駅

大井宿・・・JR中央線/恵那駅


〜中津川駅・・大井宿・・恵那(泊)


  運転席の速度計は120kmを示して、塩尻から乗った名古屋行きの特急は木曽の森の中を突き進んだ。意外に横揺れもなく、恐怖のあずさ号と比べ、乗り心地が良くて驚いてしまった。

 

 11時には中津川駅に到着だ。電車は速い、寒いくらいに冷やした車内で、座席に座って、ミカンを食べて、塩尻から60分間で電車の旅は終了、これを12日間。街道をトコトコと二本足で歩いた旅とは違いすぎだ。

 

 雨で中断した中津川から恵那までをつなぐ旅になった。

恵那(大井宿)まで、およそ10kmを3時間で歩く予定、だが数日前に左のかかとを痛めたので、傷口を広げてはと、前日にいつもの外科医院に行き、適当な薬を準備した。これもザックを占領している。

 

 今回の出で立ちは、出発間際まで雨が降るかもと、悩んだが天気予報では暑い晴れが続く様だ。

ザックから不要な物を取り出して、なるべく軽くしたが、だが隙間にミカンと飲料水、椅子に

足の負担を軽減するストック、朝方は寒いかもと言う言葉を信じて長袖のシャツを詰めた。

 

 歩き出すと半ズボンが欲しいほどの暑さである。ズボンを膝までたくし上げ、半袖一枚になり、去年の夏から大活躍してくれた『麦わら帽子』が今回もお世話になりっぱなしだ。

 

 コスモスが咲いてるが、もうすぐ冬がやってくるのか。時々吹く風や、日陰は涼しいがそれにしても暑い。曇ってはいたが時折顔を出す太陽がまだ夏だよ。と麦わら帽子の隙間から禿頭めがけて呼びかけてきた。

 

 甚平坂の峠越えが終わり、恵那の町(大井宿)だ。美味しい香りがした。今日は(みのじのみのり祭り)のノボリが街道筋に出ていて焼き松茸の振る舞いがあったとか。

 

 街道脇でコンロの片付け中だ。残念だ。あと1時間早く到着していれば食べられたかなと思いつつ、夕飯は昼に買った(栗おこわ)にスーパーで仕入れた簡単なおかずで済ませた。

2013/9/22



どこの家にも花が飾られている

大井宿の入り口



次は何処の宿場へ