中山道の旅

31:加納宿・河渡宿・美江寺宿


(民話)・・養老の滝



河渡宿・・JR東海道線/穂積駅

美江寺宿・樽見鉄道線/美江寺駅


〜岐阜駅・・加納宿・・河渡宿・・美江寺宿・・美江寺駅〜大垣(泊)


  10月も末になり、秋だ。岐阜駅の近くのお店に人だかりが、栗きんとんを買い求める人たちだ。お正月の栗きんとんを想像したが、高級な和菓子だった。

 

 ふんわりと甘い香りがしてきた。秋を告げる香りだ。キンモクセイが満開、黄色の小さな花の群れから香りをまき散らしている。家よりも高い大きな木も、生け垣の木も、枝を綺麗に整えた木も、葉っぱを隠すように黄色い花でいっぱいだ。

 

 道ばたの無人スタンドに1袋100円の張り紙と、ビニール袋にはち切れそうにが詰まっている。その中から特に美味しそうで、沢山詰まっているのを選んだ。6個も入っていた。

 

 このあと何カ所で柿を売っていたが、個数が少なくなり、値段も高くなっていた。

 

 柿の皮をむくナイフは携帯していない。柿をシャツでちょいと拭いて、ガブリついた。甘い汁が口いっぱいに広がった。大きいので半分個して食べることにした。これでザックは少しは軽くなった。

 

 柿はお腹を冷やすらしくて、どうも危機が迫ったようだ。

ここの中山道にはトイレがない.コンビニでトイレを利用する手もあるが、コンビニなどない。

もう2時間ほど歩いてきた。足を休め、靴下を脱いで足を乾かす時間は過ぎてしまった。

 

 やっと見つけた神社の敷地に入って、そこの椅子で休んだが、神社にトイレはない。神社の裏は高い土手だ。その先の様子を確かめに土手を登り、誰も居なければ長良川に向かって立ちションが出来るかも。

 

 河原に草野球場があった。小屋があった。運動具の物置なのか、それとも待望のトイレか。

 

 落ち着きを取り戻して歩きは再開だ。その後は小さな川を幾度も渡った。小魚が沢山泳いでた。それを狙った水鳥もいた。鵜の姿もあった。

あのは鵜飼いを定年退職したのか、それとも仕事がきつくて逃げ出したのか。

 

 温室が目立ち始めた。サボテン村の大看板。そこは世界でも有名で広大な敷地に50万本のサボテンが植えられているとか。

2013/10/28



次は何処の宿場へ