中山道の旅

32:赤坂宿・垂井宿


(昔話集)・・赤坂の昔話



赤坂宿・・西濃鉄道/美濃赤坂駅

垂井宿・・JR東海道線/垂井駅


大垣〜美江寺駅・・赤坂宿・・垂井宿(泊


 早起きをした。朝食がなくなっては困るので、急いで行ったがもう食堂はほぼ満席状態になっている。あまり安いので、朝食はコーヒーとパンだけだと思っていたが、以外に充実している。

 

 元気な二人連れのおばさんに声をかけた。もちろん中山道歩きの途中だとか。

東海道が終わり今度は中山道を京都に向けて一日に20km以上は歩くとか、頑丈なおばさんは

 

 『私たちは歩くだけよ。見学なんかしないでどんどん歩くのが趣味だよ』

「じゃあ負ぶっていってくれますかねえ。」と『ああ良いよ。』と大きな背中を向けてくれた。  

『昨日は醒井宿まで、今日はそこに戻って番場宿まで歩いて、米原駅から帰る予定だよ。』

 

 中山道を示す道標が全くない場所だ。勘を頼りに歩き始めた。

傘が出番の雨だ。天気予報では数日間は上天気だと言ってたが、当てにしないで正解だ。

 

 平坦な街道だ。何も目標が無い道が続いている。さてどっちが京都に行く道だろう。

こんな状態になったらトイレを探すのに集中して歩くだけだ。

 

 チラリと横目で発見できた。すごいぞトイレだ。臭いがしてきたわけでもない。

 

 赤坂宿に到着。歴史を語る立て看板を読んだりして、旅籠の面影が残る町を通過した。

橋があると欄干でストレッチして川を覗くと大きな鯉が泳いでいた。

 

 また田園地帯を進む。

照手姫伝説につられて手汲み井戸を見学。小栗判官とか、熊坂長範とかの名前が出ていた。

 

 今日の宿を予約のときに『イノシシですか、鹿ですか?』と聞かれ、「鹿ですね。」と簡単に

答えた。『駅に車で迎えに行きますよ。』もしか山奥で沢が流れる場所ではと期待した。

 

 垂井駅から国道を車で15分、山の気配無し、下ろされた場所は、工事現場なのか。

2013/10/29



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