会津への道

2:湯西川温泉


(昔話)・・麻布地蔵



東武鬼怒川線・鬼怒川温泉駅・・五十里ダム・・

道の駅〜湯西川温泉(泊)

 

 

 鬼怒川公園駅前に真っ赤なドウダンツツジだ。街道は紅葉の真っ盛りかと期待したスタートになる。

 

 龍王峡入り口に到着、連れは一度来て渓谷散策をしたので、通過する予定だったが、秋の龍王峡は初めてと土産屋の横を大勢の観光客に混じって谷に降りた。

 

 両岸の岩を削ったのか、白く濁った急流があり、周囲の木々は色づき始めたようだ。看板が2km先で街道に出る道を案内しているので、上流に向けて狭い道を進んだ。

 

 落ち葉とゴロゴロした岩の道で久しぶりのハイキング気分が湧いて来た。空気がうまい。

長さが600mほどのミツ岩トンネルは幅広の歩道があって歩きやすいが、バイクが発するエンジン音に悩ませられた。トンネルを出たところで帽子がないことに気がつきトンネル内を探しに戻り入口で発見、再びトンネル内に、無駄した時間が影響するか。

 

 下り坂の先に川治温泉街、クネクネと曲がる道を行くと正面に食堂だ。寿司と蕎麦のランチで満腹になった腹を抱えての温泉街の上り坂はキツイがじっとしては目的地に到着しないのが街道歩きの辛いところだ。

 

 五十里湖のダムサイトに到着した。ザックで背中は汗に濡れている。ザックを下ろすと背負う時が冷たいので背負ったまま一休みだ。

 

 予定ではダムサイトに午後2時に到着して、道の駅4時17分発のバスで湯西川温泉に向かうのだが、3時近くなっていた。道の駅まで4kmで普通に歩けば着くはずだ。この先に上り坂やトンネルが待ち構えている。それ急げとなり、普段走ったことのない街道歩き屋がスロージョギングの開始になり、よいしょ、コラショの登り、トコトコの下り坂だ。

 今までの街道で駅まで走ったことを思い出しながらだった。

 

 ちらりと見たダム湖は工事中なのか水は抜かれた状態だ。湖畔に沿った街道を進むとトンネルだ。入口近くの電線に赤ら顔の猿の姿を発見。近くに猿の家族が。

 

 トンネルには歩道がなく、歩けるわずかな場所は土ぼこりが積もっていて、自転車の車輪痕と幾人かの足跡が残っている。

 ヘッドランプを点灯して向かいから来る車にこちらの存在を示すことにした。

道がカーブしているところでは車が近づいて来ると左手を突き出してここに(人間あり)の合図を送った。

 

 急いだおかげで4時前には道の駅に到着。予定のバスに乗車できて一眠りだ。

まだ明るい時刻に宿屋に到着。じゃらんで予約変更したのに夕食の準備はないとのこと。

 近くの焼肉屋を紹介されて、名物のシカ肉ステーキに食らいついた。

 

 二組しか宿泊がない歴史を重ねた旅館で布団敷きは自分たち、土日は満室になるとか。温泉は熱いぞ。

2017/10/27


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