奥州街道の旅

11:清水町宿、福島宿


(昔話集)・・福島県の昔話



清水町宿・・JR東北線/福島駅   

        福島交通/清水町バス停

福島宿・・・JR東北線/福島駅

      わさじ祭り(8月)

(昔話)・・民話の部屋



〜金谷川駅・・清水町宿・・福島宿・・福島学園前駅〜


 金谷川駅から街道に出て旅は始まった。霧のような雨と、車は轟音を発して霧を撒き散らして通り過ぎて行き、傘は役に立たないで足元は濡れ続けた。

 

 陸橋の下は車が激しく通る4号国道でこれを渡ると、街道はラブホテルと森の間を抜ける暗く細い道になったが、この道が奥州街道で間違いないのか不安になる。

 

 森の空けた場所に緑色シートに覆われ、黒い袋がぶれ下がった黄色と黒色の(虎紐)に押さえられた50センチほどの高さの物だ。汚染土を集めた物らしいが、近くに特別な注意書はなかった。

 

 特にこの付近は多量の放射線物質が来たのか、畑の中や向こうの山にも汚染塚があった。かなりの量だろうか、汚染塚の大きさも色々で、福島市内に出てからも家の庭とかにあった。シートを被せただけの対策で良いのだろうか。

 

 汚染塚の中に封じ込められた汚染土には小動物や昆虫、植物などが含まれているだろう。強い放射線でそれらは死滅するのか、ゴジラのように巨大化した生き物が出ないとは言えない。また、新型のウイルスが誕生して凶暴化するかもしれないが、誰にも予測できない。森が無くなりベンチと遊具があるので公園に出たらしい。

 

 公園は東側が開けて国道を走る車が見え、向の山裾に川がある。急坂を下り、熊は居ない道路に出て、歩道歩きになった。車の流れとともに福島の街に入った。北に向かう街道の道に沿って自動車関連の営業所や整備工場が建ち並んでいる。止んでいた雨がまた降りだした。

 

 福島市は県庁所在地だが阿武隈川の流れが中心部を流れてゆったりした街だ。

11時を回った。早めに昼飯にありつかないと人が出だして,喰い損なう危険が迫ってくる。近くの福島駅に立ち寄れば美味い物があるだろうが、早めに見つかったソバ屋に入り込んだ。

 

 手打ちソバで、まあまあの食べ応えがあったが、塩辛い味は昨夜の夕食と同じだ。

ここで食べないと街道筋に食事処はなかった。

 

 街道を跨ぐ福島学院前駅が見えてきた。

2016/9/12



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