〜館腰駅・・増田宿・・中田宿・・長町宿・・仙台宿・・仙台駅〜
寒い朝だ。ダウンを着込み、手袋を装備して出発だ。大河原駅から館腰駅まで正常運転に戻った東北線で17分間の旅が始まった。
住宅地を進む街道は仙台の町に向かって、北に真っ直ぐ続いている。
右側の宅地と、となりの宅地の境が北西になるので鬼門除けの小さな祠が祀ってあった。
祠はコンクリート製で高さが30センチほどの一体物で内部に飾り物が入る構造だ。
それが垣根越しにあって、1mほどの台座に乗せてある。
しばらくの間、同じような祠があった。左の住宅にも北西の角に祠を祀っているだろうか。町なかの石屋には色々な祠が販売されていた。
ここに来てチラチラと雪だ。黒い雲が浮かんでいる。本降りにはならないだろう。
都会らしい建物が望める橋を越すことになる。500m以上ありそうな橋で名取川が流れている。
風が吹き付ける橋だった。隣に見慣れないコンクリート製の巨大な橋だ。貨物車両がきた。鉄製の橋が定番だがへーと見てしまうデザインで平成5年に架け直したそうだ。
歩道が出現したが街道は太子堂駅前で急に広がりそのまま直進すると広瀬川にぶつかるらしい。奥州街道は駅の裏側になり、広瀬川橋にでる。
疲れた胃袋を労って「ドリア」を選んだが、(キノコ入りスフレドリア)と書いてあり恐る恐る注文。20分ほどお待ち下さい。とのことで出てきた物は15センチほどの丸みがある不思議な物だ。卵白に椎茸の薄切りを入れて焼いたらしいが、フアッフアして、空気を食べている食感に驚きだ。椎茸で一瞬歯が働いたようであり、焼けたアブクを避けて底のドリアを食することにした。
いよいよ仙台の市街地になる。広瀬川は阿武隈川と合流して太平洋に流れるのだ。
道標がない所だろうと地図を頼りに歩を進めた。
材木町と表札で確かめて旧道を行くと道の角に標識を発見、五十人町と有り、六十人町や
三百人町と昔の町名が残っていた。どうにか(東北学院大)に出たが学校説明会が終わったのか学生達と彼らの向かえ車とで道路は大渋滞になっていた。
駅はごった返していた。仙台土産らしく安い物はないかと探索だ。
5時半に(はやぶさ)が出発した。次は34分発だ。ホームに上がると「まもなく発車します。」のアナウンス。自由席の先頭車両まで長いホームを猛ダッシュになる。
2016/11/23