奥州街道の旅

7:矢吹宿〜笹川宿


(伝承昔話)・・ムジナ森



久来石宿・・・JR東北線/矢吹駅

笠石宿・・・・JR東北線/鏡石駅

鏡石宿・・・・JR東北線/鏡石駅

       オランダ祭り(10月)

須賀川宿・・・JR東北線/須賀川駅

       須賀川秋祭り(9月)

笹川宿・・・・JR東北線/安積永盛駅



矢吹宿・・久来石宿・・笠石宿・・鏡石宿・・須賀川宿・・笹川宿・・安積永盛駅〜


 曇りで午後は小雨の予報は大外れして、一日中真っ青な空に太陽が輝いてきた。

 

 気になった矢吹駅の目玉に見つめられながら安積永盛駅を目指して20kmの旅は始まった。4号線からわき道に入り、また4号線と出会えた。街道は北に向かって4号線と並行した道であり、日陰もなくて、家と家との間から頼りない風が時折吹く程度だが、それでもホッと出来た。

 

 用意した麦わら帽子では風が抜けないので頭は汗びっしょりとなり、頭にタオルの乗せて帽子を被ったが、蒸れるだけで麦わら帽子の役目はなくなりザックにくくり付けたが、いつの間にか背中から消えた。どこかで落としたらしい。

 

 代わりに折り畳み傘を開いたが、急な風で破損したらしく畳めなくなってしまった。

それからはタオルが頼りで、タオルの端をあごに結んだり、頭に巻着付けたりと色々と試しながら人目を気にしないで歩いた。

 

 鏡石町に入り、町名は(ちょう)なのか(まち)なのか、これで暑さぼけをチェックしながら進んだ。石の腰掛けが所々にあったが、石の上は暑さで卵焼きが出来そうだ。

 

 須賀川宿に入る。人口7万人の都市だ。先の大地震で甚大の被害から立ち直り、綺麗な町

になり、メイン通り(奥州街道)には(ウルトラマン)とそれと戦った怪獣の像がずらりと待っていた。ウルトラマン生みの親(円谷監督)が須賀川の出身者で「M78星雲」と姉妹都市になったとか。

 

 あと2kmで安積永盛駅だ。3時35分発の電車に乗りたいと歩行速度を上げた。

昨日は偶然にギリギリ乗車だったが、今日は発車時刻が分かっているので間に合わせたい。

乗り逃がすと1時間後になる。

 

 電車旅は七時間の歩き旅を16分間で矢吹駅に戻れた。

 

 矢吹の駅舎は大きな丸窓が二つ横に並んで、中央部分にトンガリ屋根、目の横に駅を支える構造物が耳なのか。目玉の大きなフクロウか、メガネザルか、トンボだろうと色々想像される。超大型双眼鏡かも。

 

 駅の売店で3月11日のことを聞くと「ものすごい揺れが7分間以上続いて、また揺れた。立っていられなかった。道路が波打っているのを初めて見た、もう死ぬかと思った。」家はめちゃくちゃになったそうだ。

2016/7/12



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