奥州街道Ⅱの旅

3:三本木宿


三本木宿・・大崎市民バス/三本木バス停

      三本木夏まつり(8月)



<三本木>


三本木宿・・古川宿・・古川駅〜


 三本木宿から古川宿を経由して荒谷宿の高清水本町まで19kmを予定していた。

不思議なホテルを探検したが、合理的な作りで以前あった設備を活用したとのことだ。

ホテルは三本木町から離れた場所で、国道の向かい側にYKKの工場がある。

 

 2階建ての4棟の作りは同じで70部屋X4棟X2階=560部屋あるようだ。

ビジネスでの連泊者が多いのか、宿泊者向けの荷物の到着を知らせる看板があった。

 

 国道4号線の歩道をゆくと小さな橋があり、いつものように水面をのぞくと濁った水面にアメンボが沢山浮かんでいた。

 出発してすぐの雨は小降りになり、手持ちの折り畳み傘で十分だ。天気予報では曇りで無理すれば行けそうだった。が、しかし右膝の痛みは消えていないので、古川駅でリタイヤすることにした。

 

 ホテルを出て3kmは来た。国道は左に曲がり、旧道は直進して古川宿に向かう。

傘を畳んだり広げたりする妙な天気だ。

 

 コンビニで休んでいるときはスズメやカラスが飛び回っていて、空にうっすらと太陽の姿を確認できたので出発したらすぐに雨になる。

また止むだろうとスズメ達を信じて歩き出した。

 

 この程度の雨なら3kmほど先の古川駅に行けるだろう。

旧道を行かないで駅前に出る近道を選んで進むことになった。近道に入った瞬間に本降りになった。

雨は傘を鳴らして、ザックにカバーをしないと内部まで雨が浸透しそうだ。そんなときに、街道歩きの猛者らしい人が傘も持たないで急ぎ足で三本木宿に向かっていった。

 

 屋根がある場所を見つけて、ザックカバーをつけた。

雨は駅に着くまで降っていた。ズボンはビッショリだ。

 

 新幹線の高架橋だ。あの下なら雨に少ないだろう。と信じて歩いた。風が無くて雨は少ない。

古川駅はホテルから7kmだった。上りの新幹線は一時間後だ。

待合室で待つことにして、連れは土産物を買い出した。

 

 あれー、雨が止んで薄日が差してきた。

膝の痛みを天は気にして「もう歩くなよの合図」を雨で伝えてくれたのかも。

 

 東北新幹線は宇都宮までの間は時速320kmで緑の中を疾走した。

先月に訪問した中国で本物の砂漠を体験した後で、日本の緑が続いているのに感心した。

砂漠は砂塵の連続だったが、この時期の日本は田植えも終わりどこも緑一色になっている。

 

 以前のこと、日本を訪れた外国人は「日本はすごい、広い芝がどの家にもあるんで驚きだ」と田植えの終わった田んぼを芝草と感じていた。

2018/6/19


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