奥州街道Ⅱの旅

8:水沢宿〜金ヶ崎宿


水沢宿・・・JR東北線/水沢駅

      日高火伏祭(4月

金ヶ崎宿・・JR東北線/金ヶ崎駅

(昔話)・・掃部長者の妻



<水沢宿>


<金ヶ崎宿>


前沢宿・・水沢宿・・金ヶ崎宿〜水沢(泊)


 暗くなった前沢に到着で気が付かなかったが、マンホールの蓋に牛のキャラクターが描いてあり、街灯の傘にも同じにある。

 

 小さな丸い目にツノをつけた牛の顔で、右下側に餌の模様がある。餌は文字らしい。馬と読めたが牛の絵に馬では意味不明で調べると漫画家の「馬場のぼる」さんのサインで名前は「ぎゅー太くん」前沢のご当地キャラだった。

 

 川口町と書かれた赤い球体と緑の飾りのまといが掲げてある。1718年に大火があり、その後も大火事が続き、水沢宿は江戸火消しを習ったようだ。

 今でも4月になると町方火消しの(火防祭)が盛大に行われるそうだ。

 

 国道の歩道を4kmほどゆくと川を越えて街道は左に入る。道標はなくて地図が頼りだ。街道の面影があり、再び国道に戻る付近は桜並木で、奥州街道と桜並木の立て看板がある。

 

 歩道歩きはわずかで、街道はまた左に入る坂道になり右は住宅地で左側は田んぼと林だ。

遠くに雪をかぶった山を望めた。標高1300mの「花の焼石岳です。」と主婦が教えてくれた。

 

 森に囲まれた一角にスーパーマーケットが出現。地図上の名称は(龍が馬場)となっている。

水沢の市街地に入った。城下町は枡形の道があるので迷ってしまいそうだ。駅前はビルが立ち並び雪用のアーケードがあって、数件のホテルがある。

 

 市街地を出ても住宅と自動車関連の店が続き、北に向かった国道は突然二手に分かれて直進する街道は田園地帯に変わった。

 

 3Kmほど行くと予定していた折り返し地点のバス停だが、バスが来るまで時間がありすぎる。

先に進んで金ヶ崎駅から電車で水沢に戻るか、早めに出るバスで水沢に行くか、迷う。

 

 気がつくと街道脇に真っ赤なりんごが鈴なりだ。空にトンビが舞っている。急に古い歌を思い出した。「トンビがくるりと輪を書いた〜」は出て来たが頭出しがなかなか出ないようだ。

 「三橋美智也の歌かな。」と連れが思い出したが全く違う歌になってしまった。

しばらく「トンビが〜」を繰り返していたら突然に「夕焼け空が真っ赤っかトンビが〜」と判明した。

 

 一時間も行けば金ヶ崎の町に到着するはずだ。バス停は駅に近いのか。長い橋が架かっていた。左手に東北本線が見えてきて貨物列車が走って来た。

 2両編成の電車が通り、長い30両連結の貨物車両がまたやって来た。

 

 前方の丘に展望台が現れた。観光目的ではなさそうだ。

狭くなった街道を行くと(金ヶ崎本町)のバス停があり、長椅子が置かれていた。駅はもう少し先だろうがここでバスを待つことにした。でも時間があるので「武家屋敷跡」の看板に誘われ近くを散策したがそれらしい雰囲気の場所はなかった。

 

 10分ほど遅れてバスがやって来た。誰も乗っていなかった。三時間歩いた道をバスは走り、眠気が来る前に水沢駅に到着してしまった。

 

 降りがけに運転手が「神社前を歩く姿を見つけましたよ。戻りのバスに乗車するとは・・・・」

「明日は北上駅までゆく予定ですよ。一緒に行きませんか。」「むりむり、歩きは苦手です。」

 

 水沢の旅館は建物は7階建だがトイレとお風呂は共同であったが、昨日の宿より安いのだ。

寝てしまえばどんな宿でも分からないから。といつもの調子で寝付いた。

2018/11/27


川口町のまとい

金ケ崎本町のバス停



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