奥州街道Ⅱの旅

4:古川宿・荒谷宿・高清水宿


古川宿・・・JR東北新幹線/古川駅

      おおさき古川まつり(8月)

高清水宿・・高清水地区市民バス/銀行前バス停

      高清水なつまつり(8月)

(昔話)・・化女沼伝説



<古川宿>


<高清水宿>


〜古川駅・・荒谷宿・・高清水宿〜築館(泊)


 6月に古川宿で中断した奥州街道の続きで、一ノ関宿まで前進です。

この夏は頭が溶けそうな猛烈な暑さで街道歩きは不向きだし、連日の様に不急の外出は避けてと注意情報が流されていた。街道は暑さで消えないから急ぐ必要はないと決め涼しい部屋で昼寝三昧。

 

 古川駅は東北新幹線と小牛田駅から新庄駅を走る陸羽東線が直角に交差する駅で、昔に煙を出す蒸気機関車は嫌われて東北本線を避けたが、宮城県で仙台に次ぐ大都市であり、新幹線駅が来てから街に賑わいが出たところだ。ポストは幸せを届ける黄色に塗られている。また大崎地域は世界農業遺産に認定されたと駅の看板に書かれていた。

 

 奥州街道は町の中心を南北に通り、街道に出るには駅から陸羽東線に沿って西に向かう。

車が多くなりそろそろ街道だろうと北に進路を変えたが早く曲がりすぎた。

 

 駅前通りを西に向かうと、空き地に自衛隊車両やパトカーを展示していたテントが張られている。

商店にハロウィンのポスターが貼られて仮装した人たちが中心街の会場に向かっていた。

ダンボールで食パンを型取り、お面にして顔を茶色に塗った大人とか、ダース・ベイダーに扮して黒や白の甲冑で全身を固めたハロウィンとはかけ離れた大人も浮かれていた。

 

 古川駅周辺は田舎町と聞いていたが、開けていて歩道は広くしっかり整備されていた。

橋を渡り水面を覗いたが水が冷たくなったのか、それとも近くにいるカモに食べ尽くされたか魚の姿はない。

 

 静かな街道に出た。がすぐに4号線に出て再び脇道に入ると街道は続いていて(荒谷宿)だ。商店はなく住宅地なのか、美容室の看板があちこちにあり、住人はオシャレが多いのだろう。

 

 高さ50センチ、直径10センチほどの円柱の上部に直径が20センチくらいで厚さが10センチの頭がありその下にアンテナがついた小型の無線機らしい物がくくりつけてある、これは何だろう。

この不思議な物体が道路に面していくつも設置してある。地元コケシの宣伝ではなさそうだ。

近くの交番のお巡りさんも今まで気がつかなかった代物だった。

 

 探究心がくすぐられてしまい大崎市役所から地元の公民館を紹介され、下水道関係のものだとわかり、下水道課に問合わすと真空式下水システムの空気取り入口とセンサーと判明。めでたし。

 

 うるさい4号線沿いの歩道歩きがしばらく続いた。舗装状態が悪く、砂利の表面がむき出しだ。

そこから激しく音が出ているのか。街道は右に外れて静けさが戻った。

 

 高清水宿に到着した。

ここからホテルまでバスで行く予定だが、時間があり次のバス停まで進むことにした。

(サイボク牧場)の看板だ。右手の丘の上に牧場がありそうだが、工場の建物が見えるだけだ。

 

 坂道を登ると4号線と交わる場所に丸い形のバス停を発見。(伊藤ハム前)バス停らしい。

近くのコンビニで確かめると、「バス停は廃止されました。」とバスを使わない店員の回答が来た。

 

 バス停には到着時刻が掲示されている。次の停留所まで行ける時間だが、上り坂だし、歩道の縁石に腰掛けてバスを待つ。バス会社へ連絡するとバス停は本物でバスは運行中との回答。

 

 バスは坂道を登ってきた。誰も乗っていない。コンビニから駆け込んできた女性と我々を含めて

3人乗車で出発した。

 

 最寄りの(築館高校前)バス停で降車したがホテルはどこだろう。日が落ちて寒くなってきた。

4号線を行くと歩道わきの小川に自家用の小さな板製の橋があり、隣も、その隣は畑に渡る橋なのか。

結婚式場のある地方ホテルなのか貸し衣裳が並んでいた。

2018/10/21


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