日光街道の旅

1:日本橋・千住宿


(昔話)・・百物語(浅草)

    ・・千住の七不思議



〜日本橋・・浅草雷門・・千住宿・・北千住駅〜


 さて、街道の起点は日本橋であり、再びこの橋のたもとから、日光歩き旅はスタートだ。

 

 日本橋近辺には三越山本山海苔店などの老舗が軒を連ね、広い歩道には着飾った人が沢山、さすが世界の日本橋だ。そこに街道歩きのザック姿は不釣り合いで、早足になる。

 

 橋を渡り神田方面に行くと、中山道だが、日光街道は(本町通り)で右に曲がるコースだ。

曲がり角の近く、建物がツタに覆われたカレー屋さんがあったが閉店していた。

 

 この先に「旧日光街道本通り」と刻まれた道標があったらしいが、珍しいお店や、沢山の人、

車の流れに気をとられ、見つからない。

 

 この辺は衣料品問屋があって、両手に大きな紙袋を下げたオバちゃん、また、オバちゃん。

国道4号線の標識が立つ交差点を越えた。日光方面はこの4号線を進むはずだが、なぜか

国道6号線をしばらく歩く。4号線は上野駅方面に行き、北千住付近で再会するらしい。

 

 神田川を過ぎたあたりから、車も人の数も減りだし、ビルに隠れていた空が見え始めた。

問屋街になる。黄や赤の指先ほどのキューピーが袋詰めで売られたり、一般客お断りの看板。

今度は鮮やかな造花を扱っている問屋さんが何軒もあった。

 

 スカイツリーが現れたが、今日は強風だから登れないのでは、と勝手に想像する。

雷門の前、建設反対があった観光センターでトイレタイム。外観が木の板で飾ったデザインは

古い町並みに合っているかも。でも、中は狭すぎ、ごった返している。

 

 今度は靴問屋だ。靴を作っているお店もある。ここなら外反母趾の靴を作ってくれそうだ。

そろそろ休憩タイムだ、日本堤の公園で一息入れた。この付近は安宿が多くあり、不思議だ。

昔、このあたりが有名な吉原だったとか。

 

 途中に「小塚原刑場跡とか、さらし場跡」など、不気味な名前の立て札が気にかかる。

道は地下鉄日比谷線と常磐線にぶつかり、エレベーター付きの歩道に続いている。

 

 ここで安心した。(日光街道)と表示した道標が出てきた。いよいよ国道4号線を歩くのか。

荒川の流れを千住大橋で渡ると、千住宿に入った。芭蕉の句碑が置かれていた。

 

 街道は北千住のヤッチャバ通りの商店街になり、夕方の買い物客でごちゃついてきた。

2014/5/7



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