日光街道の旅

11:今市宿・鉢石宿(日光)


(民話)・・戦場ヶ原



〜シドミ原バス停・・今市宿・・鉢石宿・・神橋・・日光駅〜


 あの草むらで取り憑いたのは毒虫でなく、布地に突き刺さって繁殖場所に移動するトゲトゲの種だった。数十個が刺さっていて、取り残した奴が太ももにチクリ。

 

 再び杉並木の街道戻った。自転車で坂道の街道を登て来たのはおばあちゃんだ。80才を超えている。以前はこの並木を歩いて買い物に出掛けたと話してくれた。

「ここは良いとこだよ。歩いている人に話しかけるんだ。でも悪いことは決して言わないよ。」ガーと走り出して先をゆく旅人と話し始めたようだ。

 

 また元気な夫婦旅人に追い越された。話を聞くと中山道を京都までゆき、東海道を戻り、今日で日光街道が終わるので、続いて奥州街道に行くとか。最高級のある中だ。

 

 その後に学生の集団が日光側から降ってきた。8人ほどでこれから宇都宮のインターネットカフェまで行き、そこで泊まり、翌日は古河まで行くようだが、二人の女の子もいた。街道を日本橋まで行くとか、若いって良いなあ。あの中山道を踏破した者もいた。

 

 昨日の食堂に五人おじさんグループがいた。生ビールが出るとすぐに「追加」の声。話の内容は今度はどこの街道にしようか。なんて暇人の集まりだ。こちらも暇人だが、彼らは飲み続け、いつになったら歩き出すのやら。アル中のある中だな。(アルコール中毒であるき中毒)

 

 今市駅で一休み、この近くに美味しい(日光味噌のたまり漬)のらっきょうがあるぞ。店内で試食が出来てお茶もある。シャリシャリした食感とほどよい甘みと、口いっぱいに広がる独特の香りは、癖になり、止める店員はいないので7個ほど試食できた。

 

 お蔭でソバ屋さんが途中にあったが、通過してしまい。何か食べないと前進できない状態になり、非常食のあんパンに食らいつき、食堂を探してついに日光駅まで来た。

 

 ここから先は観光客あいての食堂があるが、そこまで待てないで、適当な中華屋に飛び込んだ、が味のしない五目焼きそばだったが、どうにかお腹に入った。

 

 日光街道の終着点は杉並木が終わる神橋である。幾度もあの橋は眺めたが、今日は特別の日なので、渡橋代の300円を払った。橋の下には透き通った流れがあり、周辺の木々は紅葉が始まっていた。この橋から願い事を書いた紙飛行機を飛ばすと願いが叶うぞ。

 

 日光街道はこれでお仕舞いになり、次はどこの街道を歩きましょうか。

2014/10/31



日光街道の旅は終わりです。