日光街道の旅

3:粕壁宿・杉戸宿


(伝説)・・川の伝説

    ・・梅若丸の悲話



〜北越谷駅・・粕壁宿・・杉戸宿・・東武動物公園駅〜


 今日は杉戸宿まで、最寄りの駅は(東武動物公園)、そこまでおよそ17kmかな。

日光街道を歩くので、中山道とは違うイデタチになった。荷物が軽いので小さなザックを買い、それと先日の歩きでは、登山用のズボンだったが、暑くなりそうなので薄手の物を履いてきた。であるが、昼になると温度は上昇し、夏用のテーシャツとなり、帽子をかぶっていたが、すでに蒸し頭だ。

 

 それに加えて首筋に日が当たり、小さなハンケチをぶら下げたが効果はなくなる。

そんな時、百円ショップが道筋にあり、風通しの良いワラ帽子と、バンダナを購入できた。

多少は涼しいが、首にぶら下げた青色のバンダナ、テーシャツも青、ズボンも青、で統一して、これなら目立ち、安全に歩けたが、しかしだ、この姿を疑ったのか、パトカーが不審者なのかと減速して確かめに幾度も来た。

 

 春日部の駅周辺は電柱もなく、ビルが建ち並ぶ直線道路だ。街道はどこに消えたのか。

中心街の手前に、屋根瓦が落ちて、ブルーシートで覆われた家があり、まだ3年前の地震影響。と思ったが、去年の9月にこの付近を襲った竜巻が原因だ。ここの地名は(シモマクリ)でなにやら卑猥だが、竜巻が家の瓦をマクリ上げたか。

 

 街道は国道16号線と交差した。すこし西に行くと地下50メートルに貯水トンネルがあるようだ。冠水の看板が電柱にあり、まさかここまで水没したかと思ったが、よく読むと注意書があった。「青い印まで水が来ました。」とあり安心したが、くるぶしの上まで水がやってきた。毎年だ。

 貯水トンネルがない時はこのあたりの広大な地域がすべて水に浸かったとか、凄いことだ。

 

 歩道が付いた国道4号線を歩いては、旧日光街道の脇道に入り、白線を頼みに歩いてきた。

どうやら春日部市と杉戸町の境目に来た。北緯36度を示す石製の地球儀モニュメントだ。

 

 多くの人が歩いた中山道と違い、茶店とか旅籠の面影はなく、ここは庶民の街道ではないのだ。そのせいなのか、神社やお寺が少なくて、一休みできる場所がない街道だ。

 

 また、小さな墓場が街道脇にいくつもあるのも、何かの訳があるのだろうか。

杉戸宿に到着して、田んぼの排水で満杯に流れる大落古利根川の古川橋を渡り、駅へ。

 

 一日中暑い南風が吹いて、北の日光に向かう我々を押してはくれたが、とんでもありません。日陰を選んで歩いたときのことを思い出した。今日も同じ暑さが続いた。

 

 太陽が真上になると逃げ場がない。家の影は少しだけ。おーい太陽さんまだ5月ですよ。

こんな時は雨が降るのを望んだが。見渡しても入道雲は沸いていないようだ。

2014/5/30



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