甲州街道の旅

11:韮崎宿


(伝え)・・垈の文字



韮崎宿・・・JR中央線/韮崎駅

      田野町かかし祭り(9月)



〜竜王駅・・韮崎宿・・穴山駅〜韮崎(泊)


 竜王駅を出るとすぐに右折した。車がやっとスリ違いが出来る狭い道だ。もちろん歩道はない。50cm程の丸石の道祖神を発見。

 

 中央本線の踏切を越すと坂道になった。坂道の距離は500m程度だが、これを登る軽トラは

けたたましいエンジン音を響かせてやってきた。急坂は直線で歩道があるので助かるのだ。

 

 甲州街道は釜無川の氾濫を避けるためだったのか、丘の上を行く道になる。

 

 泣石の近くに巨大なショッピングモールが出てきた。ここで涼しい店内に入りトイレだ。

もう11時半になっていた。昼飯の時間だ。

 お握りにかぶりついたが、ここには美味しそうな食事が出来る店が沢山ある。お握りは夕食に

してここで食べたいよ、と思ったが。店内に設けられた長いすで食べてる姿に買い物客は不思議そうに見つめていた。

 

 汚れたザックにビニール傘を立てかけて、はげ隠しバンダナを頭に巻き、薄黒い顔で、しかも

レストランの前でガツガツと食べてたら尋常ではないだろうが、これがいつもの食事姿ですよ。

 

 このまま長いすで横になって昼寝をしたいが、また蒸し暑い街道を歩き始めた。

草が生い茂る歩道を行くと甲州街道は中央線と平行した道になり、ここから町が出現した。

 

 「韮崎宿」だ。名前の由来は駅の近くに来て納得できた。

ニラの葉先、その台地の先端部に平和観音の真っ白な姿があったが、なんとCカップの女性像だ。

ニラの葉っぱは七里岩で高さがおよそ100m、距離が28kmの台地で、屏風の崖が甲州街道に沿って続く。今日の目的地はこの台地の上にある(穴山駅)だ。

 

 崖の一部に切れ目があり、道路橋が見えていた。近くに家があり人影だ。

草刈り中だった。駅を訪ねるとこの道を登ると左手に駅が見えるよ。そら急げ、こんな急坂に負けるなよ。発車時刻は近い。急げ。韮崎の旅館に着けばビールが飲めるぞ。

2015/7/23



次は何処の宿場へ