甲州街道の旅

3:日野宿


(昔話集)・・多摩の物語



日野宿・・・JR中央線/日野駅

      ひの新撰組まつり(5月)

 


〜府中本町・・日野宿・・日野駅〜


 1時間以上も遅れて八王子のホテルに到着した。今日はこのホテルまで歩く予定だったが、

途中の日野駅を目標にして、いざ出発の府中本町駅へ電車で移動だ。

 

 国道20号線の歩道に出たが、直に甲州街道は県道に格下げされた道に変わった。

甲州街道を示す道標に従って、今度は奥多摩街道の矢印があり狭い路地に入る。

 

 甲州街道はもっと狭い路地を降ることになって、柴崎市民体育館の脇を進んでゆくと、自動車道路を越えた向こう側に甲州街道の案内板があった。多摩川の土手に日野の渡し場跡とあった。

 

 堤防を上ると遠くに奥多摩の山々だ。渡船場跡の付近は工事中だ。橋の上では山からの冷たい風が吹き抜けてきた。

 

 日野の町に入ると日野宿本陣などが残されていた。

日野駅に到着した。この駅舎は77年前に建てられた古民家風の素朴な作り、赤いトタン屋根だが茅葺がよく似合いそうだし、中でいろりが焚かれていそうな建物なのだ。

 

 その民家にタイ焼き屋が出店していた。すでに何人も並んでいる。

ここのは府中で買ったタイ焼きと違い薄い皮でアンコが見える。黒いタイ焼きも買う。

 カリカリの皮と尻尾までギッチリ詰まったアンコは絶妙の旨さだ。お茶が欲しくなる。

 

 タイ焼きは通常、型の中に薄く解いた小麦粉を入れ、片面を焼いてアンコを落とし、型で蓋して焼き上がりだ。ここのは事前に平たい皮を用意して、アンコを挟んでタイの型で焼いた物だ。

 

 タイ焼きを食べて安心したので、クリスマスイルミネーションが立川駅近くの国営昭和記念公園にあるらしいので立ち寄ることにした。

 

 立川駅で買い物客でごった返す商店街をぶらついて暗くなるのを待った。

園内に大勢の見物客が青色や赤色のLEDイルミネーションを楽しんでいた。

2014/12/22



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