中山道の旅

20:鳥居峠・藪原宿


(伝説)・・子産みの栃

    ・・義仲の硯石

    ・・お六櫛



藪原宿・・JR中央線/藪原駅


〜奈良井駅・・鳥居峠(1197m)・・藪原宿(泊)


  昨年の10月から中山道歩きは中断した。

冬は峠を越してからの中山道(19号線)は雪で歩道が埋まっていて車が直ぐ横をかすめ、逃げ場のない超危険な道になっている模様だとか。峠の標高は1197mだ。関東で雪が積もる冬の季節は鳥居峠は大雪かもしれない。

 

 積雪状態を奈良井宿に幾度か問い合わせてみたが、春まで待ったほうがいいですとの回答だ。

 

 うろうろしている間に桜が咲いてしまった。これは急がねば、京都にたどり着けない。

トイレに行かなければ快適なスーパーあずさ号で塩尻を経由し、奈良井宿に到着したのは4時を過ぎていた。いよいよ待ちかねた鳥居峠に挑戦だ。どんな峠なんだろう。

 

 島崎藤村の「夜明け前」に登場する鳥居峠である。また(かすみ網)でツグミを大量に捉えて仲間たちで酒の肴にした話もある。

 

 明治23年に峠道は整備されて、広い道になった。それで楽に登れる。わずかだが石畳の場所が残されていた。そのうちに急な難所があると期待したが、残念。昔は沢沿いの道で旅人は苦労して越えたらしいが、いまは頑丈な橋ができて沢を渡らないで行かれる。

 

 それよりも気になる電柱と電線だ。緑深い、歴史のある峠が台無しだ。地下ケーブル化してほしいなあ。などと考えたりしているうちに、藪原の宿に午後6時頃に到着してしまった。

藪原駅前の旅館で一泊。この付近は春だ、桜が満開だ。

 

 次は中山道の中間点を越すのだ。

2013/4/16



鳥居峠の御嶽山の霊神殿

藪原駅前旅館



次は何処の宿場へ