日光街道の旅

2:草加宿・越谷宿


(昔話集)・・そうか昔話

(昔話)・・・足止めの狛犬

    ・・・ぎょうだいさま



〜北千住駅・・草加宿・・越谷宿・・北越谷駅〜


 数日までは歩き日和の予報であったが、出発日間近になるとどうも怪しくなってきた。

どうせ歩くのなら、快適な一日を望んでいたが、期待はずれなのか。

 

 とは言え、朝方は上天気で、南側の東京方面に雲がある程度だ。

午後になると上空の冷たい空気と、暖められた地上との温度差で入道雲が雷雨になるとか。

 

 先日の続きで北千住までは東武電車で、あんなに賑わっていた夕方の商店街通りは、道を間違ったのかなと思うほど誰もいない静かな街道になっていた。

 ここから、北に向かって歩き始めた。追い風で太陽は照りつけ、暑いくらいだがすでに南の空は暗くなり、都心は雨のようで、その黒雲の塊がいつ、こちらに向かってくるのか心配になる。

 

 今日はドシャーと雨がきそうな予感だが、準備した雨具は小さな折りたたみ傘だけ。

これでは小雨程度なら大丈夫そうであり、もしもの豪雨なら逃げ込むお店があるかも。

 

 まだ都内なのに、歩道が片方だけになり、そのうち白ペンキの帯だけになった。

県境の毛長川を頭を撫でながら渡った。ここでお願いすると毛が長くなるかも。すでに遅いようで、伸びる毛はない。もしかして川の水を飲むと効くのかな。

 

 せんべい発祥の地、草加宿にたどり着く。

せんべいは団子屋の(オセン婆さん)が残った団子に困っていた時のこと。お侍さんから

「団子を平らにして焼いては」と聞いたのが始まりなのか。

 

 ここには草加松原があると聞いていたが、綾瀬川沿いに1キロ半ほど整備された直線の公園で川沿いに松や桜が植えられ、石畳の歩道と、松の木があり、誰が数えたか634本あるらしい。松尾芭蕉が通った時はうっそうとした松林だが、大気汚染が原因で枯れしまい、植樹して公園にしたとか。

 

 この付近になると川幅も広くて、立派な綾瀬川だが、全長50キロメートル、水源はなん

と田んぼの排水路だ。山奥に滝を持つ川でなく、流れの全部が排水だなんて。

 

 どうにか雨に降られないで今日の終点「越谷宿」に到着した。北越谷の駅だ。今日は3万5千歩。もう6時になる。雨粒がポツリときた。ピカー、ゴロゴロで急に暗くなる。ついに来たか。

 

 無事に帰宅できた。神社の境内で拾った百円玉2個をお賽銭であげた御利益だったかな。

2014/5/22



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